三井住友カード・ANA VISA/Masterカードのポイントプログラムがリニューアル。ワールドプレゼントからVポイントへ。200円につき1ポイントの付与で、1ポイント=1円とわかりやすく。ANAマイルへの交換レートはどうなる?
■目次
この記事では、リニューアルされた三井住友カード(ANA VISA/Masterカード含む)のポイントプログラム「Vポイント」の詳細を解説します。旧ワールドプレゼントとは何が違うのじっくり解説します!!
2020/6になり、当サイトへの質問が非常に多いのが「Vポイント」に関する質問です。
え??Vポイントって何??って方いますよね。
三井住友カードのポイントプログラムと言えば、「ワールドプレゼント」という名称でしたが、2020/6よりリニューアルし「Vポイント」というポイントプログラムに生まれ変わりました。
ANA VISA/Masterカードも三井住友カードが発行するカードなので、ポイントの制度が変更になったということです。

この記事では、新・Vポイントとはどのようなもので、どこが旧・ワールドプレゼントと異なるのか、そしてANAマイルへの移行レートを中心にじっくり解説しておきます。非常に重要な基本事項になります。
ワールドプレゼントが終了し、Vポイントにリニューアル。200円=1ポイント=1円。
三井住友カード(ANA VISA/Masterカードも含む)のクレジットカードポイントといえば「ワールドプレゼント」という名称で有名でしたが、ワールドプレゼントは2020/5にて終了し、2020/6/1より「Vポイント」という名称のポイントプログラムにリニューアルとなりました。
Vポイントになり、何が一番大きく変わったのかというと、ポイントのレートが非常にわかりやすくなったという点です。

今までと比べると、
- ワールドプレゼント(旧):カード利用1,000円につき1ポイント、1ポイント=5円で利用可能
- Vポイント(新):カード利用200円につき1ポイント、1ポイント=1円で利用可能
となり、どちらも1,000円利用した場合には、5円相当のポイントがもらえるという意味においては、もらえるポイントの価値には変化はありません。
ただ、Vポイントになり1ポイント=1円というわかりやすい単位になりました。ワールドプレゼントのように1ポイント=5円はちょっとわかりにくいですからね。
また、端数がちょっとお得です。15,800円のカード利用だと、
- ワールドプレゼント(旧):15,800円で15ポイント=75円相当
- Vポイント(新):15,800円で79ポイント=79円相当
となり、若干ですが獲得できるポイントが増えます。今までは1,000円未満の分は切り捨てになっていたのが、200円単位でポイントが付与されるので、本当に若干ですがお得になります。
Vポイントのポイント交換先ですが、大半は1ポイント=1円です。

上記のVJAギフトカードへの交換は、1ポイント=1円になっていますね。
が、例外的に1ポイント=1円を下回るものもあるので、注意が必要です。

楽天ポイントやdポイントは、Vポイントを1ポイント=1円で交換できるのですが、、、、実はWAONポイント・nanacoポイント・楽天Edy・Tポイントなんかは1ポイント=0.8円になるということは注意しておきましょう。0.8円のところには交換しない方がいいですね・・・。

まとめると下記のようになります。

なお、今までに保有していたワールドプレゼントは、自動的に5倍されてVポイントに移行されています。100ポイント=500円のワールドプレゼントは、500ポイント=500円のVポイントとして自動的に移行されているので、ご安心ください。
また、三井住友カードのワールドプレゼントがVポイントになっただけではなく、三井住友銀行のポイントもVポイントに統合されました。

三井住友銀行のポイントを持っていた方は、合算して利用できるので、非常に便利になります。三井住友銀行の口座をお持ちの方はポイントがないかチェックしておきましょうね!
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VポイントのANA VISAマイル交換レートはどうなる?
さて、三井住友カードの人気ポイント交換先としてはANAマイルがあります。ここからは、VポイントをANAマイルに交換する際のポイント交換レートについて整理しておきます。
ANAマイルへの交換は交換レートがちょっと複雑で、所有しているカードによりマイルへの交換レートが異なります。

VポイントからANAマイルは、1ポイント=0.6マイル、1マイル、2マイル、3マイルとなんと4パターンもあるんですよね。
三井住友カードのVpassにログインすると、下記のような画面でポイントの詳細を確認できます。

Vポイントの合計が64,610ポイント(うちANAカード分が10,455ポイント)となっています。実は、保有しているVポイントのうちANAカードで貯めたVポイントのみがANAマイルへの交換時にレートの優遇があります。そのあたりを詳しく解説していきましょう。
①1ポイント=0.6マイルはANA VISAカード以外の三井住友カードのポイント

まず、所有しているVポイントが何を利用して貯めたポイントなのかによりANAマイルへの交換レートは異なります。
通常ポイントとは、
- ANA VISA/Masterカード以外の三井住友カードで貯めたVポイント
- ANA VISA/Masterカードを含む全三井住友カードで、マイ・ペイすリボ払いの利用で獲得したVポイント
- 他からVポイントに移行してきたポイント(PeXやGポイントなど)
のことです。
これらの場合には、VポイントからANAマイルへの交換レートは、1ポイント=0.6マイルとなります。1ポイント=1円=0.6マイルということなので、dポイントやVJAギフトカードに交換して1円を選ぶか、0.6マイルを選ぶかという選択肢になってきます。
自分の場合だと、

64,610ー10,455=54,155ポイントのVポイントは、54,155×0.6=32,493マイルでANAマイルに交換できるということにになります。ちなみに、この54,155ポイントのVポイントは、マイ・ペイすリボの金利発生時のボーナスポイントと、PeXから移行してきたポイントということになります。
②1ポイント=1マイルはANA VISA/Masterカードだけの特典!
三井住友カードの発行する数あるカードの中でも、ANAとの提携カードである「ANA VISAカード・ANA Masterカード」に関しては、VポイントからANAマイルへの交換レートが大きく優遇されています。

なんと、ANA VISA/Masterカードで貯めたVポイントなら、1ポイント=1マイルでANAマイルに交換ができるんです。
カード利用200円=1ポイント=1マイルなので、1,000円につき5マイルのANAマイルが獲得できます。ワールドプレゼント時代には、5マイルコースと呼ばれていたやつですね。還元率0.5%ということを意味します。
上記のVポイントを、1ポイント=1マイルでANAマイルに移行ができるのは、

いわゆる、ANA一般カードです。
- ANA VISA/Master一般カード・ワイドカード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA VISA nimocaカード
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード(ANA東急カード)
になります。
ANAマイルを貯めている陸マイラーに人気ナンバー1というか、これがないとANAマイルが効率よく貯まらないのが「TOKYUルート」を利用できる「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」です。知らない人は、下記必読ですよ!!!
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③1ポイント=2マイルはゴールドカードの特典!

次に紹介するのは、Vポイントを1ポイント=2マイルでANAマイルに移行できるカードです。

- ANA VISAワイドゴールドカード
- ANA Masterワイドゴールドカード
- ANA VISA・Masterカードでも10マイルコースに登録している人(年間6,000円+税が必要)
これはゴールドカードのメリットですね。ANA VISA/Masterワイドゴールドカードで貯めたVポイントに関しては、1ポイント=2マイルでANAマイルに移行できるので、ANA一般カードに比べると2倍のANAマイルが貯まります。通常の三井住友カードの1ポイント=0.6マイルに比べると、3倍以上のANAマイルが貯まることになりますね。やはり、ANAと提携しているANAカードは、ANAマイルを貯めるには非常にいいカードだということがよくわかります。
カード利用200円=1ポイント=2マイルなので、1,000円につき10マイルのANAマイルが獲得できます。ワールドプレゼント時代には、10マイルコースと呼ばれていたやつですね。還元率1%ということを意味します。
また、ANA VISA/Master一般カードでも、年間6,000円+税を支払えば、マイル2倍の2倍コース(旧10マイルコース)に参加することも可能です。
もう一度言いますが、ANA VISA/Masterカードのポイントでも、マイ・ペイすリボの金利発生時のボーナスポイントに関しては、1ポイント=2マイルにはなりません。1ポイント=0.6マイルですからね。
自分の場合だと、

保有しているANAカードが、ANA VISAワイドゴールドカードなので、ANAカード×2=20,910マイルになるということですね。
④1ポイント=3マイルはプラチナカードだけの特典!

ANAカードの最高峰に位置する「ANA VISAプラチナプレミアムカード(年会費80,000円+税)」に関しては、さらに一歩上の特典が用意されており、VポイントをANAマイルに移行するレートは、1ポイント=3マイルでの移行が可能です。

通常の三井住友カードの1ポイント=0.6マイルの5倍ものANAマイルが貯まるわけです・・・。ただし年会費も80,000円+税とべらぼうに高いです。
カード利用200円=1ポイント=1マイルなので、1,000円につき15マイルのANAマイルが獲得できます。ワールドプレゼント時代には、15マイルコースと呼ばれていたやつですね。還元率1.5%ということを意味します。
以上がVポイントをANAマイルに移行する際の交換レートになります。基本的には今までのワールドプレゼント時代と何も変わりはないです。ただ、ポイントの単位が変更になっただけで、カード利用時のマイル還元率なんかは一切変更がないので、そこだけしっかり理解できていればOKだと思います。
- ANA VISA一般カード:還元率0.5%(旧5マイルコース)
- ANA VISAワイドゴールドカード:還元率1%(旧10マイルコース)
- ANA VISAプラチナプレミアムカード:還元率1.5マイル(旧15マイルコース)
という基本は今までと変わりがありません。

今までのワールドプレゼントでは、

上記のようになっており、1つ目の1,958ポイントがANAカードで獲得したポイント。下のプレミアム・ボーナスポイントがマイ・ペイすリボで獲得したボーナスポイントというような扱いでした。
ANA VISA/Masterカードで貯まったポイントが通常ポイントでANAマイルに5マイル or 10マイル or 15マイルで移行でき、プレミアム・ボーナスポイントは3マイルでのANAマイルに移行でしたよね?
が、今後のVポイントの表示では、

上記のようになり、ワールドプレゼント時代のプレミアム・ボーナスポイントが通常Vポイントという扱いになり、1ポイント=0.6マイルでANAマイルに移行できます。そして、ANA VISA/Masterカードで貯まったポイントが特別な扱いとして1マイル or 2マイル or 3マイルでANAマイルに移行ができます。
表示方法が以前とは異なり、ANAカードで貯めたポイントが特殊なポイントですよという表示になったということです。この方がわかりやすくていいのではないかなと個人的に思います。
では、みなさんANAマイルしっかり貯めて下さいね!!

こんにちは!
いつも拝見しています。
久しぶり(Vポイントに変わってから初)のポイント交換で混乱してしまい、助けていただけたらと思って投稿しました。
ANA-VISAカードは平カード
交換したANAのマイルは国内特典航空券で使うことが多い
と仮定したら、ずばり何ポイント以上交換であれば手数料分のペイができると考えたらいいのでしょうか?
メインカードをANA-VISAワイドゴールドにしていた頃は何も考えていなかったので、ANA-VISAをサブカードにして平に落とし、決済金額も減ってしまった今、初めてこういうことを考え始めました…。
アドバイスいただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
なないろさん
最近は国内線特典航空券でも3000マイルで大阪沖縄の片道が発券できるとくたびマイルなんかも人気でして、その場合には1マイル3円の価値にはなるかなと思ってます。
そのケースで考えると、3000ポイントをマイル移行すれば、3000マイルか2倍コースなら6000マイルになります。3000マイルの差が出ますが、3マイルで利用できれば9000円の価値なので、手数料以上にお得になると思います。
もう少し厳しくみれば、まぁ5000ポイント移行するなら、2倍コースでも大きく損しないレベル。そのあたりが基準になってくるかなと思っています。