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ANAグループのAir Japanがわずか2年で休止決定。

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ANAグループの成田空港を本拠地とする国際線LCC「Air Japan」が運航開始からわずか2年で休止決定。JALのZip Airのようにはいかないのか?

すけすけ
どうも、陸マイラーを始めて約20年、このブログを2016年から運営している「すけすけ」です。マイル・ポイント・クレジットの情報を日々提供しているのが当サイト「すけすけのマイル乞食」です。

突如ですが、Air Japan が終了します!!

Air Japanって聞いてわかりますかね?

ANAグループに所属する国際線専用のLCCで成田空港からシンガポール・バンコク・ソウルに就航しており、2024年に運航開始となったばかりの航空会社です。正直に言うと、特色にかける航空会社かなと思うので、国内LCCのピーチやZip Airに比べると知名度は低いのだと思います。そんな、ANAのLCCであるAir Japanが休止となることが発表されました。

では、Air Japan休止ニュースのまとめです。

 

ANAグループのAir Japanがわずか2年で休止決定。ニーズはあったのかな?

ANA グループマルチブランド戦略の再構築について」というタイトルのプレスリリースがANAから出ています。

ANAグループは次期中期経営戦略の策定にあたり、昨今の環境変化に機動的に対応しながら、グループ全体の収益性と競争力を最大化するため、ブランド戦略を再構築することを決定いたしました。

 ANAグループでは、2024年以降、3つのブランドを活用したマルチブランド戦略で、世界の旅客需要の獲得に取り組んでまいりました。
ANAブランドは、2024年末以降、羽田=ストックホルム線、ミラノ線、イスタンブール線に就航するなど、旺盛な国際線の需要を取り込み、収益拡大を図っています。
Peachブランドは、旺盛なレジャー・インバウンド需要を背景に、関西=アジア路線を中心にネットワークを拡大してきました。
AirJapanブランドは、2024年以降、成田=バンコク線、ソウル線、シンガポール線に就航し、インバウンド需要の獲得等に着実に取り組んできました。

 その一方、世界では、ロシア・ウクライナ戦争の長期化、機材納入遅延などといった環境変化が起き、それが継続する懸念があります。加えて、当社グループにおけるBoeing 787のAOG(※1)対応もあり、リソースの「選択と集中」の観点から、AirJapanブランドを休止し、その機材、および人財をANAブランドの運航へ集約し、国際線事業規模を拡大していく判断をしました。

 なお、これまでANAブランドとAirJapanブランドの運航を手がけてきた運航会社エアージャパンは、今後ANAブランド国際線の運航にて、その高い運航品質を活かし、引き続きANAグループの国際線事業に貢献してまいります。

 これにより、2026年度からANAブランドとPeachブランドによるデュアルブランド戦略へと再構築し、グループ全体の収益力・競争力の強化を図ってまいります。

 AirJapanブランドによる今後の運航は以下のとおりといたします。

最終運航日:

  • ※1 AOG=Aircraft On the Ground
  • ※2 関係当局への申請・認可が前提

 これからもANAグループは、お客様に安全・安心で快適な空の旅をご提供し続けるべく、グループ一丸となって尽力してまいります。

【今後の国際線運航会社とブランドの関係】

以上

ということで、2024年に運航開始となったANAの国際線LCCであるAir Japanで開始から2年で休止することが決定しました。プレスリリースを読む限りは、機材が思うように納入できずに(ANAは20機のB777Xを2020年から導入予定だったが、いまだにボーイングは1機材もどの航空会社にも納入できていない状況などがある)、機材的にも人的にもANAに集約する必要があるという内容が書かれています。たしかに、ロシア上空を通過できない期間が長期化しており、ヨーロッパ行きのB787はフライト時間が長くなってしまうので、機材が多く必要になるというのも事実だと思います。なので、Air Japanが利用している3機のB787をANAで利用したいというのは納得です。

ただ、個人的に気になるのは、Air Japanってニーズがあったのかなという点です。Air Japanがライバル視していたのはJALのLCCであるZip Airだと思うのですが、Zip Airに比べるとAir Japanって色がないんですよね。Zip AirはLCCなので個人モニターで食事はないものの、シートはフルフラットシートを導入していたり、LCCながら長距離のサンフランシスコ・ヒューストン・ロサンゼルス・バンクーバーなどにも就航しており、色があるんですよね。

自分もまだ搭乗する機会はないのですが、Zip Airのフルフラットシートなんかはいつかは搭乗してみたいと思わせてくれる面があります。

が、Air Japanはシートも特色はないですし、路線もソウル・シンガポール・バンコクということなので、他の航空会社のLCCもいくらでも選択肢としてあるような路線なので、何か色がないと戦えないなんじゃないかなと個人的には思っていたんですよね。搭乗してみたいと思ったこともないですし、Googleフライトで検索しても値段が他のLCCより圧倒的に安いという感じもないし・・・・

ということで、Air Japanが休止ということになったのは個人的には驚くような内容ではなく、むしろANAが2年という短期間で決断したのはいい決断なのではないかなと思っています。Air Japanは3機のB787-8を保有しているので、これらをどう利用するのかもちょっと注目ですね。とりあえず国内線に利用するなら、シートは現状のままでも利用可能でしょうし、国際線に投入するなら大幅なシートの入れ替えをすることにもなるでしょう。

ANAは今後長距離路線のB787-9に新ビジネスクラスシートなる「THE ROOM FX」を導入することも発表しており、今後の動向にも注目ですね!!

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2022-03-29

 

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2 件のコメント

  • いつも素早く有益な情報をありがとうございます。えっっ、私、エアジャパンの1月のソウル行のフライトを取っていたのに~!!と思って記事を拝見したら、3月まで(発券済の分)は飛ばすんですね、ちょっとホッとしています。エアジャパンはZIPと張り合っていたのか、運賃公開直後は、ZIPよりもソウル行で1000円ほど安いスタートでした。

    • しのさん
      それがAIR Japanの最後のフライトになりそうですね!ぜひ楽しんできてください!!

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