飛行機の国際線アップグレードの方法とは。お得なのか??徹底解説する。

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ANAでもJALでも、エコノミークラスからビジネスクラスへ、ビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレードが存在する。現金~マイル~インボラ~事前アップグレード~当日アップグレードまでアップグレードの全貌。

アップグレード。よく聞く言葉ですよね。

当初予約していた座席よりもいい席に搭乗することです。

こんなこともあるんです。

アップグレードには、さまざまな方法があります。追加料金を支払ってアップグレードすることもあれば、マイルを利用したアップグレードもあります。またアップグレードできる航空券もあれば、できない航空券もあります。そして、一切追加料金の支払い等をせずに勝手にアップグレードされることもあります。

アップグレードに関する情報を総整理しておきたいと思います。

 

①追加料金の支払いでアップグレード

まず、わかりやすいのが追加料金でのアップグレードです。実は、チェックインの際にアップグレードを募集していることがあります。

有名なのは、トルコ航空やルフトハンザドイツ航空です。当日、上位クラスに空席があれば、追加料金の支払いでアップグレードが可能です。料金はよく変わりますが、自分が以前空港で聞いた際には、トルコ航空の日本ーイスタンブールのエコノミークラス→ビジネスクラスのアップグレードが5万円。ルフトハンザドイツ航空の、フランクフルトー日本のアップグレードが698ユーロ。長距離路線の現金アップグレードは5万円~10万円といったところでしょう。

各航空会社により、対応・料金は異なります。なので、アップグレード希望の場合は、当日空港でアップグレードできるのか聞くのが最善です(ルフトハンザなんかは、サイト上で事前にアップグレードも可能です。

 

ANAの追加料金アップグレードは?

さて、日系の航空会社のアップグレードはどうなっているのか見ておきましょう。

まず、ANAの場合です。

【エコノミークラス満席時のご案内】
ご出発当日ANAグループ運航便のエコノミークラスが満席の場合に、空港にてエコノミークラス運賃(ANA国際線特典航空券を含む)で予約・購入済みのお客様を対象に以下の「当日アップグレード付加運賃」をお支払いいただき、ビジネスクラスへ搭乗されるお客様を募集することがあります。なお、マイルは航空券のクラスに基づいて積算します。

実は、公式ホームページにこんなことが書かれているんです。

エコノミークラスが満席の場合に限り、「当日アップグレード付加運賃」というものの支払いでビジネスクラスにアップグレードの制度があるんです。あまり知られていないかもしれませんが、実はこんな制度があるんですね。

ちなみに追加料金は、

  • 北米・ヨーロッパ・オーストラリア路線:5万円
  • 東南アジア路線:3万円
  • 中国路線:25,000円
  • 韓国・台湾・フィリピン路線:15,000円

となっています。興味ある人は、是非空港チェックインカウンターで状況を確認しましょうね。混雑している時期ほど狙い目ですね。

 

JALの追加料金アップグレードは??

JALの場合は、追加料金の支払いでアップグレードが可能なのは、エコノミークラス→プレミアムエコノミーなんです。これも公式ホームページに出ています。

ちなみに追加料金は、

  • 北米・ヨーロッパ:4万円
  • オーストラリア・インド:3万円
  • 東南アジア:2万円
  • 中国:15,000円

となっています。ANAとの違いは、プレミアムエコノミーに空席があれば、アップグレード可能です。これも是非空港で見まおきましょう。

ちなみに、自分は、追加料金でアップグレードをしたことは・・・ありません。10時間のフライトで5~10万円と考えると、1時間1万円。さすがに高い気がしてしまうんです・・・・。ただし、通常ビジネスクラスとエコノミークラスの料金の差はANAの場合は、ヨーロッパ路線で5万円以上です。なので、5万円でアップグレードはお得といえば、お得です。



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②マイル・アップグレードポイントでアップグレード

アップグレードで一番有名なのは、マイルを使ったアップグレードでしょうか。

マイルの利用法としては、特典航空券に利用するのは一番お得です。また、一番利便性が高いのは、ANAならANA SKYコイン、JALならeJALポイントに交換して航空券を購入する方法です。この方法の最大のメリットは、航空券の購入なので、特典航空券のように座席数に厳しい上限数がないという点です。

 

そして、有名なのに利用した人がそれほど多くないのが、マイルを利用したアップグレードです。

特典航空券は発券したことある人は多いと思いますが、マイルをアップグレードに利用したことのある人は少ないですよね。実は、マイルを利用したアップグレードには強い制限があるので、なかなか利用しにくいんです。そのあたりの説明をしておきます。

 

旅行会社で購入した格安航空券やツアーではアップグレードはできない

実は、アップグレードできる航空券の種類は決まっています。同じエコノミークラスの航空券でも、アップグレードできる航空券とできない航空券があるんです。

ANAでエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードする場合を例に説明しておきます。ANAの公式サイトに下記のような表記があります。

対象予約クラス

  • あらかじめ特典をご利用になる全区間のご購入済み航空券をご用意ください。
    アップグレードをお申し込みいただく路線は下記対象予約クラスでご購入いただく必要があります。

エコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードできるのは、元々の航空券が「G/E/Y/B/M/U」の場合だと。なんか聞いたことあるような、ないような話ですね。

 

実は、同じエコノミークラスでも航空券には予約変更可能・不可能、払い戻し可能・不可能などなどさまざまな航空券があります。フレキシブルな航空券ほど値段が高いです。

こちらはANAのサイトで予約できる一番安い航空券「Value」というものです。予約変更不可。払い戻しは手数料あり。こんなエコノミークラスの航空券です。

予約クラス「S」と書かれていますよね。先ほどのマイルでのアップグレード対象可には「S」は含まれていないんです。残念ですが、この航空券を購入してもアップグレードはできません。最近のANAのサイトは親切で、アップグレードの可否も書いてくれていますよね。「対象外」です。

 

さて、値段が倍以上に跳ね上がる運賃だとどうでしょうか。

「Basic Plus」の運賃だと、予約クラスは「U」。これはマイルでのアップグレード対象です。これ以上値段の高い航空券はすべてアップグレードの対象になっているんです。実は、Plusと書かれている運賃はアップグレードの対象です。

予約クラスには、先ほどのアップグレード対象の「G/E/Y/B/M/U」の他にの「S/H/Q/V/W/T/L/K」なんかがあります。「S/H/Q/V/W/T/L/K」はマイルでのアップグレードのできない運賃なんです。ツアーでのパッケージ販売さている格安航空券は、ほぼこれです。

種類が多く、ごちゃごちゃになりそうですが、

  • ANA/JALのサイトで購入する航空券でも、最安値運賃はアップグレード対象外
  • 旅行代理店で購入したツアーに含まれる格安航空券はアップグレード対象外
  • 特典航空券エコノミークラスもアップグレード対象外

これが基本です。例外もあるので、アップグレードしたい方は、自分の航空券の予約クラスを確認しましょう。

 

アップグレードできる座席数は上限あり。特典航空券の枠数と同じ。

では、アップグレード対象の予約クラスの航空券があれば、マイルを利用してアップグレードができるのかというとまだ大きな壁があるんです。

アップグレードできる座席数には上限があります。

そうなんです、アップグレード対象航空券を購入して、マイルを使えば、誰でもビジネスクラスのアップグレードできるのかと言うと、そんなことはなくて、アップグレード枠の空席がないとダメなんです。

そして、「アップグレード枠数=特典航空券枠数」ということをしっておきましょう。ANAがマイルを利用したビジネスクラス特典航空券を4枠開放している便の場合は、アップグレードする人と合わせて4枠というになります。ここに空きがないと、マイルでのアップグレードはできないんです。

航空券を購入する際に、「アップグレード空席状況を反映」というボタンがあり、それを押すと空席の有無が確認できます。上記の場合は、すでに枠が埋まっており「空席待ち」になっています。この場合は、この便のビジネスクラス特典航空券も「空席待ち」です。

 

JALには、マイルを利用した当日アップグレードもある

実は、マイルを利用したアップグレードにおいて、ANAとJALに少し異なるところがあります。

ANAはマイルでのアップグレードは、搭乗の24時前までです。

が、JALはそれとは別に空港での当日アップグレードというものもあります。そして、必要マイルが事前アップグレードよりも少ないというメリットもあるんです。東京ーロンドンのビジネスクラスへの事前アップグレードは片道33,000マイルですが、当日アップグレードなら28,000マイルなんです。

JALマイルがある方は是非ともチェックインの際に聞いてみましょう(詳細はこちらの公式ホームページで)。

 

マイルをアップグレードに利用することはそもそも得なのか

少し突っ込んだ話を。そもそも、マイルをビジネスクラスにアップグレードするために利用するのはお得なのかという議論です。

結論を先に言うと、そんなにお得ではありません

先ほど言ったとおり、一番安い航空券をマイルでアップグレードするのは不可能なので、そもそもの購入するエコノミークラスのチケットの値段が高くなってしまうんです。

先ほどの、ANAの羽田フランクフルトの便を例に考えて見ます。

  • エコノミークラス「Basic Plus」が往復で372,000円、ビジネスクラスへのアップグレード往復で56,000マイル
  • ビジネスクラス「Value Plus」が往復で545,300円
  • ビジネスクラス特典航空券が往復で90,000マイル

となっています。つまりマイル単価を計算すると、

  • ビジネスクラス特典航空券は、545,300÷90,000=6.05円
  • アップグレードは、(545,300-372,000)÷56,000=3.09円

となり、実は圧倒的にアップグレードに利用するよりも、最初から特典航空券ビジネスクラスを狙ってマイルを貯めるほうがお得です。これは、ほぼ全てのケースに当てはまります。

 

ANAマイル・JALマイルの貯め方は、それぞれ下記を参照にしてください。

JALマイルの貯め方を完全公開。陸マイラーの「年間20万JALマイルの貯め方」を徹底解説。

2016.12.16

「陸マイラー」が「年間30万ANAマイル」をどう貯めたのか。【ANAマイルの貯め方 完全公開】

2016.07.29

 

マイルを利用したアップグレードは出張族向け

では、アップグレードって誰のためにあるのって話になりますよね。これ、大きな意味があるんですよ。出張族に。

仕事で海外に行く人は、大半の場合は、会社からエコノミークラスを手配されます(自分の場合もそうです。海外に学会で出張する場合なんかは、エコノミークラスを予約するように指示されます)。そのエコノミークラスですが、もちろん最安値のアップグレードできない運賃のことも多いですが、出張は突然決まったり、キャンセルになることも多いので、ある程度フレキシブルな航空券が手配されるケースも非常に多いです。

つまり、もともとアップグレードが可能なエコノミークラスが手元にある。

こんなケースが、出張族にはあるんです。これなら、「マイル貯まってるし、アップグレードに使いたいなーー」って人にとって非常にありがたいシステムですよね。アップグレードの大半は、こんな人々が利用しています。

ちなみに、ANAでは上級会員になると「アップグレードポイント」と呼ばれるものが付与されます。

こちら、自分のANAのログイン画面です。アップグレードポイントが現在は0ですが、来年は14になっていますよね。2017年にSFC修行を行い、ANAのプラチナメンバーSFC会員になったので、付与されます。ちなみに、国際線の日本ーヨーロッパのビジネスクラスアップグレードが10ポイント、国内線プレミアムクラスへのアップグレードが4ポイントです。使い方は、マイルを利用してアップグレードと同じです。

JALにも、以前はそのような制度がありましたが、廃止になっています。

 



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③航空会社が勝手にアップグレード???インボラアップグレードとは

そして、最後に紹介するのが、夢のまた夢と言われる「インボラアップグレード」です。正式には「インボランタリーアップグレード」「オペレーションアップグレード」なんて名称で呼ばれます。航空会社の都合で行われるアップグレードのことです。

航空会社には、ダブルブッキングというものが存在します。当日までにキャンセルがでることを予想して、座席数よりも少し大目に予約を取るんです。が、万が一、予想ほどキャンセルが出なかったような場合は、別の座席や、別の便に誰かが振り替えになります。このダブルブッキングが発生しやすいのが、エコノミークラスです。もともとの座席数も多く、予約数も多いので、当然そうなります。

このときに、ビジネスクラスに空席があれば、誰かがビジネスクラスにアップグレードされるわけです。1円も払わずに航空会社の都合でアップグレード。これが夢の「インボラアップグレード」です。

これは、本当に嬉しいですよね。無料でビジネスクラスですよ。

ちなみに、自分は人生でインボラアップグレードに遭遇したことはありません・・・。妻が一度、デルタ航空でハワイに行ったときにインボラアップグレードを提供されたことがあるようです。今日も、世界のどこかで、誰かがインボラアップグレードを受けているんです。羨ましいですね。

インボラアップグレードされやすいのは上級会員

さて、航空会社は、どのような基準で誰をインボラアップグレードとして選んでいるのか気になりますよね。正式に発表されているわけではないのですが、

  • 航空会社の上級会員(ステータスメンバー)
  • 予約クラス上位の航空券購入者
  • 一人での搭乗
  • チェックインの早い人
  • 身なりの綺麗な人

こんなあたりが優先されていると言われています。ANAのダイヤモンドメンバーやプラチナメンバーなら、チャンスが回ってくるかのもしれませんね。真実なのか、わかりませんが、納得できる内容な気はします。

 

それから、そもそもANAのダイヤモンドメンバー・プラチナメンバー・SFC会員には、大きなメリットがあるんです。

ご搭乗手続きの際に空席がある場合は、対象運賃以外でご搭乗の場合でも、追加料金なくANA国際線「プレミアムエコノミー」をご利用いただけます。

プレミアムエコノミーに空席があれば利用できるサービスがあるんです。これはいいですね。

 

インボラアップグレードを夢見ている人は、是非下記のブログ記事も参考にして下さい。元グランドスタッフさんが、インボラアップグレードの実際を語っておられます。

 

■関連記事「国内線当日アップグレードの方法」

JAL・ANAの国内線当日アップグレードの方法。経験談とともに。

2016.11.25

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9 件のコメント

  • こんばんは。

    インボラなんて都市伝説だと思っていたのにエティハド航空で遭遇しました。
    搭乗口で止められて搭乗券を再発行されファーストのすぐ後ろの席へ。

    なんでそうなったのか自分なりに分析したら、
    上級会員→違う。初めて。
    予約クラス→中くらい。
    1人→学生グループは確かに目立った。
    チェックイン→20時間乗り継ぎなので超早い。
    身なり→1日砂漠にいたから×
    一番大きいのは前の乗継便を課金アップグレードしていたからではと思っています。
    受託手荷物の容量もあるし。

    一方プラチナになるほど乗ってるANAはアップグレードなんて無縁で
    むしろプレエコさえ満席だったこともありますから
    結局は運なのかもしれません。

    • kenzy201さん
      うらやましいです。。。
      自分も一度くらいと期待はしているのですが。。。。都市伝説です笑

  • スマホの18金の広告どうにかならませんか? 家族でいるときに皆で見れません。

    • ふっぴーさん
      サイト内では、常に様々な検証をしながら運営しておりますため、一時的にご不便をおかけすることがあると思いますが、読者の皆様のデメリットになるものは減らしていくしていく予定にしておりますので、ご理解宜しくお願い申し上げます。

      • ご返信ありがとうございます。いつも楽しみにしておりますので是非よろしくお願いします。(^-^)

  • 解脱旅程の往路でインボラ経験あります(^.^)
    オンラインチェックインで確定したので服装は関係なかったですね。。

    チケットクラスはちょっと高かったけどマイルUGはできないクラスで
    ステータスはブロンズだったんでANAの戦略だと思います^_^;

    ちなみにロンドン線でスタッガードだったのでテンションUP!
    復路の解脱フライトではエコ3列フラットシートでした(^_^;)

    あと、他社便振り替えでは10数年前にダブルアップグレードの経験あり。
    CXでHK経由マレーシア行きの機材トラブルでHK乗換が間に合わなそうだったので
    SQのSIN経由マレーシアへの振り替えリクエストで席だけFになりました(^^)

    当時のSQはY客をC席押し出すってことをやってて(サービスはY)、
    本来のC客はF席にアサイン、本来のF客は居ないのでサービスはCって感じ。。

    SQといえども当時のC席は今のANAプレミアムクラスレベル、
    F席も現在のフルフラットではないC席レベルでしたが。。

    • 浄信さん
      かなり経験値ありますね・・・
      自分はまだ未体験です。。。いつの日かそんな経験をしてみたいです。
      ダウングレードの経験だけが増えています笑。

  • 昔、JALがスポンサーをしていたラジオ番組のクイズでJALパックのフリーパリ旅行が当たったことがあります。
    行きはエコノミーだったのに、帰りはビジネス席でした。
    その頃は何の知識もなかったので、不思議に思っていたのですが、インボラだったんですねー。私は妹と2人でほかは団体客ばかりだったからかな。そんな理由もあるかもしれません。
    でも、食事含めてサービスはエコノミーでしたので、当時はあまり感激もなく…
    今思うと、贅沢な経験でしたねー。

    • Mayumiさん
      非常にうらやましい経験ですね。やはり、団体客の中で少人数のときはチャンスありですね。
      自分も人生で一度くらい・・・期待しています・・・

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