■医学部の学費
医師になるには6年間の医学部を出た後に、医師国家試験に合格しないといけません。これは合格率が90%くらいなので、医学部に入学した人であればそれほど難しくないです。一回落ちても、次の年には合格するでしょう。自分の知る範囲では医学部に入ったのに、医師国家試験にどれだけ勉強しても何回も落ちるという人はいません。
ハードルが高いのは、医学部の入学です。学力はもちろん、金銭的にもハードルが高いのでは???と思っている人も多数いると思うので、医学部の学費の説明をしてみます。
■私立大学医学部
私立は自分たちで学費を決めます。なので、大学によりかなりの差がでます。6年間に大学に支払う額を高い順に3つ並べます。
安い方3つです。
単位は「万円」です。最高値は約5千万円です。最安値でも2千万円です。大学に支払う額だけですよこれ。えげつないですよね、、、。万が一、自分の子供に行きたいと言われても残念ですが、諦めてもらいます、、、。ちなみに、私立医学部の入学者の半分以上は、開業医の子供と言われております。
■国立大学医学部
んじゃ、国立ならいくらなの???それでも高いよね???
国立大学の学費は学部によって差がありません。文学部でも、医学部でも年間およそ55万円です。
実は、知らない人も多いんですよね。まぁ、6年間大学に行くので、2年分だけ他の学部より総額は上がりますが、私立医学部に比べると本当にありがたい金額です。ちなみに、自分も国立大学の卒業なので、親にはそれほど迷惑かけずに済みました。自分の親は、ごくごく一般のサラリーマンです。国立大学医学部生の親の職業は、医師が2割ほど、医師以外が8割ほどです。
■特殊な医学部
①自治医科大学
栃木県にあります。各都道府県から2、3人ずつ入学させるという不思議な制度を持つ大学です。つまり、東京都在住や大阪府在住で自治医科大学を受験すると倍率が半端なく高いんです。人口の少ない都道府県の受験者が有利になる不思議な制度です。なぜ、そんなことをしているのかというと医師の地域格差の是正を重視しているからです。つまり、全国どこにでも医師がいるようにすることを目的としています。
実は、この大学の学費は6年間で2200万円ほどです。が、大学を卒業後指示された自分の出身の都道府県内の病院に9年間勤務すると、2200万円が免除されるというシステムがあるのです。実質学費はゼロになるのです。指示を無視すると、好きなところで勤務できますが2200万円への支払いが発生します。
②防衛医科大学校
埼玉県にあります。自治医科大学と似たようなシステムを持ってます。こちらは、学費免除だけではありません。入学した瞬間に、身分は特別職国家公務員となり、なんと学生にして月額10万円ほどの給料がもらえます!!!ボーナスもあります!!!
自分も実は受験したことがあるのですが、リアルに面接で腕立て伏せをしてくれと指示されました笑。
卒業後は自衛隊に9年間の勤務が必要です。9年以内に自衛隊を辞めると最大5千万円ほどの学費を国に返還する必要があります。それでも、自衛隊には入らない人もいるとの噂を聞きます。
いしわるさん
詳しい情報ありがとうございます。
追記です
勤務地を指定するのは出身都道府県です
辞めるときのバトルも都道府県が相手です
最終的には担当局長との面談で決着し、翌月の末日までに指定口座に奨学金と学費を分けて振り込んで縁が切れます
自治医科大学は複利で10%の金利が上乗せされるので貸与奨学金を含めて3850万程の返済になるようです
ちなみに自治医大卒業生はマッチングに参加できないので2年初期研修終了後に一括返済できれば解脱可能です
まみさん
簡単ではないかもしれませんが、開業医の平均年収は年に2500万円ほどと言われているので、回収は可能と思われます。
そうですね、順天堂はその方針で最近どんどんレベルアップしております。
ホントに高いですね。
開業すれば元をとるのは簡単なのでしょうか?
順天堂の医学部は学費を安くしたおかげで良い学生がたくさん入ってくると聞きました。
浄信さん
基本的に私立は偏差値が高い大学ほど学費は安い傾向にあります。私立の最難関は慶應ですので、学費は安い方にはなりますね、、、、。けっして誰でも払える額ではないですが、、、、。
私学医学部の学費ってやはり高いですね。
開業医でも結構無理して出してるのではないでしょうか。。
慶應が意外と安いのですね。
この学費の安さが競争率を上げてそうですが。